「さあ、やるか、最後の1部屋。」とご主人様に声をかけられ、再訪したお家でベッドルームをリノベーションしました。
このおうちは、4年前「シャレた空間」というテーマで、家の改装・歪みなおしを半年近くかけたお宅です。 その後、別邸の改修や、息子さんの新築工事も依頼していただき、すっかり昵懇になっていたご夫婦からの依頼でした。
今回も、1部屋としては工期の長い仕事になりました。ご主人が「窓の形がいまいちだから、いいように替えて欲しい」とおっしゃったことから始まり、「(以前の改修時に諦めた)ワイヤーランプをつけて欲しい」、「タイルを酒落たように張って欲しい、」「床はめくって補強して欲しい」、「新しい床を張った上に、いいカーペットをひきたい」と、デザイン上のリクエストがたくさんあったからです。
さらに、解体した段階で「おっ、天井裏にいい丸太梁が隠れていたな、これを見せたい。」、「ついでに傾斜の感じもいいから、このまま斜めの天井にしておいて欲しい」という具合に、工事途中で、いろいろなアイデアが飛び出しました。リフォーム工事は施主さんも毎日現場を見ることができるので、こうして積極的に参加していただけるのが面白いところです。
たまに、『工事が始まってからの変更は一切できなかった』という声を聞きますが、住宅工事というのは、人生最大の工作のようなもの。楽しんで関って皆がいろいろ思いつくことが肝心です。 コストも時には上がりますが、私たち工事スタッフのテンションもぐっと上がってくるのです。
ご主人「今住んでいる家は築30年ほどで、建てた当時は土地の下を調べるなんていうことはしなかった。クーカンでリフォームをするときに床をめくって補強することになり、そのときに土地が陥没していることが発覚。建物をジャキアップして、下がっている土地を上げてもらいました。建物同様に建物の下にお金をかけることも必要なんだね。
クーカンを知ったのは平塚家具へ、ソファを買いに行ったのが始まりで、わが家のリフォーム、次男の新築、今回の寝室など、長いつきあいです。平塚家具の社長は、おしゃれな家具を扱うだけあってモノの価値を知ってるし、インテリアコーディネイターの良子さんからは、いろんな知識をどんどん引っ張り出せるし。一級建築士の吉田雅一さんは無口だけどいい感じで、何というのか、手を抜くのが嫌い!という人。普通の業者さんは流れ作業で工事をして段取りが良過ぎる感じだけど、クーカンは違う。はしょるのは困るんです」っていう大工を見て、信用しました。
何回もプランを出してもらって決めるのに、工事を始めたら思いつくことが度々あって。こちらはその要望を率直に伝えるし、クーカンも気楽にやってくれるもんだから、おっ!クーカンは変更自由自在だ!と。その分、工期は延びて、最終的には高くつくんだけど(笑)。
奥さんも交えて、実のつまった打合せができた。と聞いています。」
奥さん「家のなかのコトを考えるのが好きなんです。ここがこうなっているとこんな風に便利!って考えて、リフォームするなら今までより暮らしやすくしたいなって。ちょうどいい場所に、ちょうどいいぐらいの収納スペースがあるっていうのが理想的。洗面所でも秘かに細かいものを入れる場所をつくってもらったし。灯油タンクとか普段は使わない食器類などなど、モノが置けて、使い勝手もいい場所が欲しい、と思ってました。だから一番気に入っているのは一階の納戸かしら(笑)。」