construction example施工例

オーダー家具
【2010年】本物の木でつくるリビング

住まいのにんげんこぼれ話

「この家にふさわしい家具を造りたいんです。」6ヶ月の打ち合わせで完成したチェリーの木の家具

新築後のご住居にリビング用の家具をオーダーしたいと、ある日、女性のお客さまの訪問を受けました。
すでに家具の図面がご自身の手で描いてあり、そのとおりに造ってもいいほどの
ちゃんとしたイメージができていましたが、
続いてのお客様の言葉に、私は思わずに襟を正すことになりました。

「これはあくまで素人の私が考えたものです。使い勝手やデザインのバランスに、
プロとしての的確な意見がほしいんです。
せっかく作る家具なので、特徴あるアイデアもたくさん取り入れたい。
天板は色を変えたいし、取っ手も無垢の木を加工してほしい。個性的な家具にしたいんです。」

このときは誇らしい気持ちになりました。
こだわりのある方にコラボレーションを期待される家具店員は誰でもそうなるものでしょう。
 
それからは四国の工場長に来てもらい、他メーカーの家具の研究をしたり、
名古屋まで行って気に入るタイルを探したり、取っ手は滋賀県で特注してもらったり
(お客様がネットで調べられました)と、なんと6ヶ月もかけてデザインを推敲しました。
(工事はたったの3日間でしたが!)
紆余曲折のわりにはとっても落ち着いたブラックチェリーのリビングボードが完成しました。

また、工事のついでにと、タイルを貼ったトイレのリノベーションを行いました。
このあたりになると「まぁ、和風ベースならだいたい空間建築工房のセンスでいいですよ」と、
非常におおらかなオーダーをくださったので、メインのタイルを一色を選んでいただき、
その周りのタイルはこちらでご提案をしました。仕上がりを見たご主人が、
「これって…和風?」と首をひねっておられましたが、今ではお気に入りの場所だとのこと。

とてもいいコラボレーションができたと思います。

【2010年】本物の木でつくるリビング

【2010年】本物の木でつくるリビング

フラップ扉/上部に格納できるのでオープン時でも邪魔になりません。

【2010年】本物の木でつくるリビング

このボックス、実は郵便ポストの裏側。リビングから新聞や郵便が受け取れるという奥様のすばらしいアイディア。

【2010年】本物の木でつくるリビング

オーディオ収納ボックス。扉にガラスを入れていないので、オーディ機器を見せずに音楽を聴くことができます。

【2010年】本物の木でつくるリビング

凸のあるタイル。滑らかなので誇りが溜まりにくい。タイルを切らずにすむように、家具の大きさと配置を充分注意しました。

【2010年】本物の木でつくるリビング

ワイングラスフックはご夫妻のアイディア。取っ手の湾曲にもこだわりました。

【2010年】本物の木でつくるリビング

【2010年】本物の木でつくるリビング

【2010年】本物の木でつくるリビング

タオルの周辺クロスが悪くならないように選んだ大柄のタイル。

【2010年】本物の木でつくるリビング

エコカラット。臭いを吸って空気清浄機能があるタイル。

【2010年】本物の木でつくるリビング

デザインの基準になった、赤い和柄のふっくらしたタイル。

【2010年】本物の木でつくるリビング

タイルの個性に負けないように選んだ波柄のクロス。

Interview

「こんちには・・・。」少し恥ずかしそうに迎えてくれたのはこの家の次女。
お母さんにインタビューしているときもニコニコ。幼い彼女もインテリア好きになる素質があるのかなー。
お姉ちゃんが帰ってくるまでの間、お話を聞きました。

ー明るいカラーの外観。意外に住宅街に馴染んでますね。
お母さん「元々、平塚家具さんで家具を買ったことがあったんですよ。家を新築して6年経ったときに、懸案だったテレビボードをつくろうと思って、平塚家具さんにも見に行き、そこで空間建築工房さんを知りました。
話してみて提案力があるな!って、吉田さんと非常に意気投合しました。
色々と写真を見せてもらって、タイルづかいを得意としていることもわかり、テレビボードの壁面にはタイルを貼りたいと思っていましたので、自分の描いていたものをつくってくれそう!とすぐに思いました。」

ー図面もご自身で描いてらっしゃったとか・・・。
お母さん「はい、そうなんです。じつは建築士に憧れていたこともあるぐらいで・・・。
夫には毎年のお誕生日プレゼントは要らないから、その分、リフォーム貯金をしたいって言ってます(笑)。テレビボードに使う無垢材はナラかな?と私は想像していたのですが、空間建築工房さんに家全体を見てもらったところ、「色の変化が楽しめるブラックチェリーがいいですよ」とすすめてもらいました。すごく気に入っていて、プロの提案はやはりいいなあと思っています。」

ーデザインの詰めでこだわったところは?
お母さん「主人の要望でもあったんですが、収納の一つでワイングラスを入れるところですね。
それからオーディオ収納の扉はガラスを入れないで横桟にしたことです。とても綺麗に仕上げていただき大満足です。
ご主人も家の中を少し説明してくださり、ご夫婦ともに「満足のゆく家」への思いが豊かであることが伝わります。さて、お姉ちゃんが帰ってきたところで、いよいよ写真撮影。素敵な家は温かい住まい手があってこそ、と思える、ほのぼのとした風景がそこにはありました。」