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南側から撮った写真です。 庇を深くして、オープンエアを感じられるように軒裏(外の天井)は木を張って外壁は珪藻土塗りでしっとり仕上げました。
「僕たちは、そんなに熱心に料理も作らなければ、テーブルでご飯も食べない、ソファも置かない、 やっぱりさ、この歳になると、形じゃないんだよ。コタツで畳に座って食べて、布団を敷いて寝る。 そういうのが、いちばん居心地がいいんだよね。」
施主様はこれから引退されるご夫婦ですので、「広すぎない」を テーマにしています。 実用的なサイズで、かつ、高級感があるように心がけました。
天井は吹き抜けです。 高くなりすぎないギリギリの4.6mとしました。 リビングはそんなに広くないのですが、解放感があります。 (15畳+6畳キッチン)
そんな中気に入っているのが、この炉辺(暖炉周り)です。 エコスマートファイヤーという、オーストラリア製暖炉です。 バイオエタノール燃料で火を焚きますので、 薪が要らず、すすも出ないと言う優れた暖炉です。
キッチンとリビングのドアは特注です。 背が高く、かつガラスの大きいものを作りました。ドアについては「クーカンの室内ドアが好きだ」といって、ご注文を受けることもしばしばあるくらいです。 こだわっていてよかったなと思う瞬間です。
お父さんの寝室です。床暖房を入れたので、畳はイグサではなく和紙コードです。ですから色はずっと緑のままです。
お酒の飾り棚です。 ミニバーと言いますか。お仕事柄、よくアメリカにいかれるご主人の、豊かなイメージです。その右扉の裏には掃除機が入ります。実際には、お洋服がかかっているそうです。
扉を右に開ければプチ床、左に開ければインテリア仏壇、という仕様になっています。
お母さんの寝室です。 夏一番涼しい位置なので、南風(写真左)が入るようにテラス窓を設けました。 テラス窓の横にもデッキを作ってあります。 青いカーテンは、ベルギーの生地です。空間建築工房に併設のカーテンショップ シ―・コロールで取り扱っています。 収納は、必要な大きさだけを確保し、あえて「浅い」クロゼットになっています。 余った奥行きは、裏のキッチンに割り当てて、そちらが広くなっています。
玄関は、シュークローク併設。 収納にはちゃんとドアがついていますので、靴が見えないように隠せます。 ドアが天井まであるのがいいと思っています。 ホールはさりげなく・・・ 天井にグリーンのダマス柄のクロスを貼っています。輸入クロスです。
ニッチももちろんあります。 今は、昔もらったというぶ厚いバカラのアッシュトレイが置いてあります。
廊下の奥が暗くなるので、廊下の突き当りに天窓を作り、帰宅の瞬間も明るさを感じられるようにしました。
トイレと洗面所は、いつものようにお施主さんの好みや雰囲気を大切に、コーディネイトします。個室なので、ちょっと思い切ってやってます。
洗面所は、LIXILですが、「タオルかけ」ではなく、「折りたたんだタオルを横に置くだけ」という、ホテル風の考え方のキャビネットになっています。 なんでも、高級感は大切ですので、そういうちょっとした考え方の新しさは大歓迎です。 お風呂はLIXILのユニットバスですが、横長ミラーを邪魔しないように、シャワーフックを部屋の隅に取り付けてもらいました。 色の組み合わせはいい感じにできたと思います。窓の形もミラーに合わせました。 高さが少しずれたのが・・・いろいろあって・・・すみません。