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2018年5月完成の住宅です。 クーカンは天井が高いのが好きです。今回も二階のない部分を高く取りました。 とはいえ、かけ込み天井は見た目がシャープすぎる感もあるため、優しく和らげるために「ツガ」の木で天井を張りました。無塗装ですので白っぽいです。 ツガはタンニンが多いため時間の経過とともに色が落ち着いた「木」の色に変わっていきます。 ツガは準絶滅リスト(2013 年IUCN 指定) 入りしており、「プレミアヘムロック」という別称があります。
ソファ側から部屋の内部を見たところ。 この階段のななめ壁を利用して、壁掛けテレビを設置する予定です。 畳は和紙をこよりにして作ったすこやか畳。 色が選べますが、今回はナチュラルで優しい「亜麻色」です。 引き出しやヘリの木は「メイプル」楓の木です。
柱として使用したピーラーは、同じくツガの木の種類で、サワラ科に属します。サワラといえば現代では希少な材木であり、船に使われた木です。船= 防水性に優れているのですが、松種の特徴である「ヤニ」のおかげです。住んでいるうちに松脂が出るのもご一興です。
リビングのカーテンは2 トーン。 上にカラーボリュームをもたせ、どんな家具にでも合うけれど色の好みはわかる、というのを表現してみました。
寝室は2F にあるという世間のイメージを覆し、この家では寝室が1F、しかもリビングの真横にあります。 都会的でとても好きなデザインです。
階段下を利用して、パントリー的な意味合いの収納を作りました。パスタや缶詰はもちろん、鉛筆も新聞も片づけられます。
吹き抜けを家の中央に作ったので、 暗くなりがちな 建物の奥が照らされています。 照明がなくてもいい家は、女性に共感を得ています。
階段を上がると、広々としたファミリーコーナー。トイレとファミリーコーナーは、お花畑のようです。
全長4mもある脱衣所( 兼収納) を作りました。北側なので窓は天井につけて明り取りに。天井は珪藻土仕上げにし、湿気を吸いアルカリ性になる( かびない) よう配慮しました。